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城山小学校北門整備Joyama elementary school north gate

城山小学校は、国宝である善光寺に一番近い学校で、1873年(明治6)宝林院念仏堂に第一番長野学校として開校。2023年(令和5)に創立150周年を迎えるにあたり、記念事業として北門整備を行った。冬期の危険性により長年閉鎖されていた北門スロープを階段に改修、北門から校舎への歩道を歩車分離として整備、150周年記念モニュメントとしての新門を計画した。
新門は、善光寺の近くにあるため、地域の景観に合わせて木造とし、木造建築の伝統的な貫工法によるモニュメントを考案した。貫とくさびにより4つの組柱をつくり、屋根を支える構造としている。シンプルな木組みでありながらも、部材が支え合うことで力強い表現となり、組柱の一体性や耐震性を確保している。
登下校の安全性や北門の景観整備のために、地域の方々の願いが寄付金となり実現した事業。城山小学校の歴史や文化は、この先も地域と共に歩み、世代を超えてつながっていく。

写真:河田弘樹

所在地
長野市
主要用途
構造
木造
規模
地上1階
敷地面積
建築面積
延床面積
竣工
2023年