縁側と和室の続き間がある築50年の住まいの耐震補強と断熱改修。
リビング、和室、寝室、廊下等の温度むらを抑えて体への負担を減らすこと、縁側、和室、障子があり今までと同じ暮らしができること、玄関とリビングを明るい空間にすること、このテーマをもとに高齢のご夫婦が安心して快適に暮らせる住まいを設計した。
断熱性能の向上により、室内での活動量が多くなったこと、また、就寝時の寝具や身にまとう衣服の素材にも変化があったことをお聞きした。断熱改修による温熱環境の改善は、「温熱環境と人・物・事の結びつき」について様々な気づきを与えてくれた。
外気温と室内気温の計測が朝の日課となった住まい手は、温熱環境の変化を楽しみながら、季節や時間の移り変わりに寄り添った暮らしを日々実践している。