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仕上材料の検討② [風間の家兼事務所]

あいにくの雨模様ですが、バスで鎌倉山へ。
屋根にガルバリウムの小波板を使いたく、実際に使っている鎌倉山の集会所を見学。
小波板は、農機具小屋のトタン屋根や外壁に使われているように、畑や田園にある小屋の風景です。小波の陰影や簡素なイメージで独特な存在感があり、小刻みに波を打っているので強度もあります。雑誌で見た内藤廣氏、堀部安嗣氏の住宅が好きで、自宅に採用したいと思っていました。
「鎌倉山集会所 2015 設計:堀部安嗣」


小波板の屋根。周囲に樹木が多く、落葉対策として雨樋は付いていません。自宅の近くにもケヤキの大木があるので、落葉対策の参考になります。

雨落ちを採用。屋根の雨水は、地面に敷かれた砂利に浸透し、雨の跳ね返りを抑えています。


突然の訪問でしたが、集会所にいらした地域の方にお願いし、内部も見学させて頂きました。
高天井のある正方形部分と斜めの線を用いた平面構成が、空間に広がりをもたらしています。隅に設けられた場所は低い天井で、外部の森や空を切り取っています。どこにいても視線の抜けがあり、長居したくなる場所でした。貴重な経験をさせて頂き、ありがとうございました。
鎌倉山を出て、次は鎌倉市街地へ。

「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム (神奈川県立近代美術館 鎌倉館) 1951 設計:坂倉準三」










実際に足を運んで、実物を見る事で設計のイメージが現実的になってきます。
検討の繰り返しの中、海を見て癒されました。

 

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